テレビの健康番組やwebメディアでも取り上げられることの多いドローイン・エクササイズをご存知ですか?ダイエットや腰痛のリハビリなどで使われています。英語では「draw in」と書き、訳すと「引っ込める」という意味です。ドローイン・エクササイズは、その名の通りお腹を凹ませる運動ですが、これにより、腹横筋(ふくおうきん)というお腹の奥の筋肉(インナーマッスル)が働き、そこを鍛えることにより腰痛やウエスト引き締めに効果があるのです。
私とドローインの出会い
私がドローインに出会ったのは今から20年以上前です。私は元自衛官で、陸上自衛隊の特科部隊で砲手として活動していました。
日々厳しい訓練を行いながら、駅伝強化選手としても活動していました。
毎日40〜50キロの走り込みと自衛隊の任務をこなしていたものの、腰痛が原因で走ることも自衛隊の仕事もできなくなり、除隊しました。
その後、怪我をしない身体づくりを目指す中でスポーツトレーナーの道を目指しました。
そして、その過程で出会ったのが『ドローイン』でした。
ドローインは、初めて聞いたときは驚きました。「えッ!凹ませるだけ?」と疑問に感じました。自衛隊員時代には、あんなにキツい腹筋運動を何回もやっても腰痛になっていたのに、こんな簡単な方法でいいの?と思うほどでした。
ドローインの効果とその魅力
しかし、腰痛について詳しく学んでいくと、腰痛対策には腹横筋という筋肉が大切であることがわかりました。そのためにドローインは非常に有効であることが理解できました。腹横筋はお腹の奥深くに位置し、体幹を支える役割を果たしています。ドローインを行うことで、この筋肉を効果的に鍛えることができ、腰痛の予防や改善に繋がります。
ドローインを楽しく続けるために
ただ、このドローインには一つ欠点がありました。それは「面白くない!」ということです。どんなエクササイズも続けてこそ効果が出るものですが、面白くないと続けることが難しいのです。そこで、私はドローインを楽しく続けられる方法を考えました。それが、ドローインとユニークな言葉の発声を組み合わせた「あへあほ体操」です。
あへあほ体操のやり方
あへあほ体操のやり方は簡単です。「あ・へ・あ・ほ・あ・へ・あ・ほ・」と繰り返し言いながら、「へ」と「ほ」の時にお腹を凹ませるだけです。まずは1日3分を2週間やってみてください。たったこれだけで、その効果に驚いて頂けると思います。
あへあほ体操の効果としては、腰痛対策、呼吸の改善、ウエスト引き締めがあります。さらに、通常のドローインよりも効果的で、楽しく続けやすいという特徴があります。また、この体操を行うことで、肩の力が抜けてリラックスでき、平和な気持ちになるという副次的な効果もあります。
あへあほ体操が誕生して18年、医療教育機関と共同研究へ
あへあほ体操を開発し、普及活動を続けて18年が経ちました。この間、44名の認定あへあほインストラクターを育成し、教室を全国に100クラス展開するなど、さまざまな活動をやってきました。その長年の実績が評価され、昨年より札幌の医療・福祉の大手教育機関である西野学園との共同研究がスタートしました。
この研究では、ドローインとあへあほ体操がどのように健康に寄与するかを科学的に検証しています。
下記のメンバーで、研究を進めています。
-しもの まさひろ氏(あへあほ体操創始者)
- 大野 大地氏(フィールドクルーズ代表)
- 黒澤 祝氏(理学療法士科 学科長)
- 片岡 義明氏(保健科学博士・フィールドクルーズ)
- 学校法人西野学園 札幌リハビリテーション専門学校 学生
更に、2024年11月9日には、日本予防理学療法学会にて研究成果を発表することが決定しました。これは、あへあほ体操やドローインの効果を広く認知させるための大きな一歩となります。
今後も引き続き、あへあほ体操の普及と科学的な裏付けを強化し、多くの方々にその効果を実感していただけるよう努めてまいります。
まとめ
ドローイン・エクササイズは、お腹を凹ませるだけで腹横筋を鍛え、腰痛やウエスト引き締めに効果が期待できます。そして、そのドローインを楽しく続けられるように工夫したのが「あへあほ体操」です。
簡単で効果的、そして楽しいこの体操を是非、毎日の生活に取り入れてみてください。1日3分を目安に毎日続けることで、驚くべき効果を実感できるでしょう。ぜひ試してみてください。
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